原田詳経宗家から允許者へのお話

観峰流書道八段位の允許式が9月15・16日に京都で、七段位、六段位の允許式が、14・15日に京都、21・22日に東京、10月5・6日に福岡、12・13日に仙台の各会場で行われました。
 允許式はそれぞれ1泊2日の日程で行われ、初日には允許特別講座が行われました。観峰宗師の条幅作品や龍門の拓本などが展示された会場で、まず始めに観峰宗師の講話や揮毫が収められた観峰忌記念ビデオ「学は山を登るが如し」が上映されました。続く研修では、今回「六朝体」が取り上げられ、研修1では宮川映光講師による「観峰熟・玉手箱」を教材にした講義が行われ、研修2では、作品づくりへの展開として西田浄光講師による示範揮毫が行われました。
 2日目の允許状授与式では、原田詳経宗家よりお話をいただき、高段位試験審査講評に続いて、宗家から一人一人に允許状が手渡されました。この後、京都八段位允許式では、愛媛県の井門千代子先生、七段位、六段位允許式では、徳島県の村山葉子先生、東京会場では、神奈川県の戸城史子先生、福岡会場では、鹿児島県の染川博靖先生、仙台会場では、山形県の相沢和子先生よりお祝いと激励の言葉をいただきました。
 允許式を終えて、「書友ネットワーク」にもまた新たな会員が加わりました。今後さらに大きな力となって観峰流書道の研鑚と伝承を行っていきたいと考えております。

    西田浄光講師による講義             宮川映光講師による講義



 本年10月に発足された「観峰塾ネットワーク」にも海外在住の会員の方や全国から入会の申し込み
がありました。高段位允許者以外の方でも観峰宗師の筆の技や理念をさらに探求されたい方であれば,
どなたでも入会でき、「観峰塾・玉手箱」や「観峰塾ビデオ」を通して観峰流書道の研鑚が図られて
います。


昨年度に引き続き本年度も観峰流書道研究会を全国7ブロックで開催いたします。高段位允許者
としての作品づくりを目標に、テーマを設けた研究会を行います。
会場等詳細については後日、各ブロックごとにお知らせいたします。
皆様の参加をお待ちしております。






?今回、「観峰塾・玉手箱」第3号に対するアンケートをお願いしましたところ、
たくさんの方からご意見・ご感想をいただきました。ここに、その一部を掲載します。


「観峰流書道探求」について前号とあわせて大変内容の濃い文章で、観峰流を伝えていく上で、また学んでいくためにも素晴らしい資料となることを喜んでいます。これからの指針として常に間近に置いておきたいと思っています。               (北海道Sさん)

「未知なるものへのノート こころとことばをめぐって」とても興味を持ちました。本誌のように様々なバラエティーに富んだもので十分な気がします。未知のもの、新しいものへの欲求は尽きません。諸先生方の探求の賜をいただいて、正に私にはこの本が玉手箱です。旅行記も私には行けない所です。紀行文、写真を見て自分が行っている気分を醸しています。記事を読んで、風の音、気温、匂いを感じるのは楽しいものです。                  (福岡県Kさん)

「流儀に就いて」を読み、やはり観峰流を習っている以上、極める意味においても感動しました。            (神奈川県Kさん)

「玉手箱」の名前のように、美しい宝石やさまざまな宝もののように、古い事も新しい事も拝見させて頂き楽しかったです。「和紙をたずねて」マリー・デュポックさん、「マナリ旅日記」詳経宗家とご一緒にお供して歩いているように、興味深く楽しく拝見しております。
(北海道Sさん)

どのページも大変見やすく解かりやすく編集されていて、専門誌とは思えない親しみを覚えます。特に「観峰流書道探求 書道文化・漢字の成り立ち2」では拓本と宗師の臨書が見やすく掲載されていて、すばらしいと思います。親しみの持てる、深みのある書道専門誌として、有難く感謝の気持ちでいっぱいです。        (東京都Tさん)

観峰宗師の指導に心が引かれ日本習字に入ったが、宗師が地方廻りをされ、指導して戴いたことが忘れられず、宗師の姿を求めていますが、この「観峰塾・玉手箱」はそれを叶えてくれるものと大変満足しています。今後ともよろしくお願い申し上げます。    (岐阜県Jさん)

「世界紀行」引き続きいろいろと載せて下さい。年齢的に旅行がしにくい私にとって、とても興味を覚えます。      
(兵庫県Hさん)

毎回つぶさに読んでおります。最近特に各支部長が「心技一体」のバランスが充分でなく「技」の面にのみ、かたよっているように感じます。習字教師として「心」の面の重要さを多角的に体得できるような内容を多く「玉手箱」に載せるよう希望します。   (福岡県Sさん)

外国の方も観峰宗師のお手本で皆さん頑張って腕を上げたという事ですね。本当に自分達まで嬉しい話で、日本習字をしている事を誇りに思います。                   
(宮崎県Kさん)

指導上の立場として「学者如登山」は宗師との出合いの時の言葉を想い出して、なつかしさと共に今一度肝に銘じました。 (青森県Mさん)

「漢字の成り立ち」の内容は、宗師の臨書と合わせて載せてあるので、非常に勉強になります。1ページ上に拓本と臨書と比較できる事はとても有難いです。宗師のかな作品のページを少し増やしてほしいです。
(神奈川県Yさん)

「世界紀行 マナリ旅日記」どこの国でも神道と仏教が共存しているのですね。文化、習慣等、特に正月や魔除の儀式、幸運を願うと言った事等まったく世界の国は同じですね。感動致しました。
(沖縄県Tさん)

書道に対しての観峰流はもちろん、人の生き方の教えに対する観峰流もお願いします。「観峰名訓」によって自分を振り返り、自分を磨こうとする気持ちを持たせてもらっています。観峰宗師の「人」をもっともっと知りたいです。              (京都府Tさん)

圧巻「観峰流書道探求」に感動しました。論説と宗師の墨蹟に接して練成の宝に致します。仕合わせです。       (北海道Yさん)

日頃生徒の指導に追われ、勉強する機会がなく「玉手箱」を拝読することで、書に対しての認識を深めることが出来ます。 (東京都Sさん)

「玉手箱」全紙に宗師のすばらしい気品を感じ、大変嬉しく存じました。内容もすばらしくて「マナリ旅日記」もこちらまで奥地へ旅した気がしました。私共は宗師の字に魅せられて、まっしぐらに宗師の後を追っているのです。どうぞこの調子で宗師の理念のもと「玉手箱」などを通してよろしくお導き下さいませ。とっても期待しています。ありがとうございました。             (神奈川県Mさん)



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