観峰流文字


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1.
篆書(てんしょ)

殷、周、秦の時代(紀元前1500年から紀元前200年)の文字で、最も古く形式的な字体。現在では、公式の証明書や印鑑に用いられている。この字体は、均整のとれた上下左右対称の要素から成り立っているが、時代と共に、いくぶん縦長になる傾向が見られた。

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2.
隷書(れいしょ)

漢及び三国時代(紀元前200年から紀元後250年)のもので、篆書をさらに書きやすく改めた実用文字。対称的なつり合いが崩れ始め、文字がいくぶん横長になる傾向が見られた。

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3.
草書(そうしょ)

漢から六朝時代(紀元前200年から紀元後590年)の曲線的な字体。隷書を簡略化したもので、その流れるような書体は、この草書が最も徹底している。

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4.
楷書(かいしょ)

六朝時代の標準的字体。この書体は、篆書や隷書とはやや異なった構造を持ち、ほとんどの文字は角張り気味である。

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5.
行書(ぎょうしょ)

六朝時代のやわらかな字体。楷書と共に、隷書をさらに書きやすくした実用的な書体。




ひ ら が な

漢字の草書体から発達してできたわが国独特の表音文字で、平安時代初期に成立した。当時は1音につき何種類もの文字があったが、明治33年、現在の1音1字に定められた。
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カ タ カ ナ

平安時代初期に成立した表音文字で、ひらがなが漢字の草書体から発達してできたことに対して、主に漢字の一部をとって作られた。明治33年に現在通用している字体が定まった。主に外来語や擬声語、擬態語、動植物名を記す時に用いられる。
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